前のページでは、在宅ワークを行うために必要なスキルについて学びました。
このページからはさらに踏み込んで、
在宅ワークにおける仕事の進め方のポイントを学びます。

1日の過ごし方を決める
在宅ワーカーは、仕事にスムーズに取り掛かれるように、1日の過ごし方を決めましょう。
例えば、従来の働き方と同じように、
- 朝9時から仕事開始
- 昼12時から1時間休憩
- 昼13時から仕事再開
- 夕方18時に仕事終了
といったように計画立てます。
時間を決めて、それに従って動くことで、自然と自分のモチベーションを仕事モードへ切り替えることが狙いです。
子供の世話や介護などで忙しい人は、きっちりと時間を決めてしまうと身動きが取れないこともあります。
そうした場合は、仕事モードに切り替えるための自分なりのやり方を持つと良いでしょう。
例えば、
- 仕事着に着替える
- ひとまず仕事関連のものを眺める
- (仕事部屋がある人は)仕事部屋に行く
など、自分にやりやすい方法を行っていきましょう。
作業に没頭できる時間を作る

1日の過ごし方を決めることに関連して、仕事時間の中で、作業だけに没頭できる時間を作りましょう。
従来の働き方では、作業に集中したい時に、やむなく中断せざるを得ないことが多くありました。
集中力は一度切れると取り戻すことが難しいものです。
いちいち中断されていたのでは、仕事の効率も下がります。
在宅ワーカーは、“作業だけに没頭できる時間”においては、
作業だけをするというルールを決めてしまいましょう。
仕事関係者との連絡や、その他の小さな仕事(中断されたとしても困らないようなもの)は、その時間以外で行うようにすると良いでしょう。
相手に合わせたコミュニケーションを行う
在宅ワークでのコミュニケーションの基本は、メールやビジネスチャットです。
しかし、それだけだと、うまく伝わらないことがあります。
文字のやり取りは、個人の文章力によるところがありますし、
読み手がこちらの思惑通りに解釈をしてくれるとも限らないからです。
思っていたような反応が返ってこない場合には、他のやり方も試してみる必要があります。
例えば、
- イラストや図を送って電話で説明する
- プレゼンテーションを送付して読んでもらう
- テレビ会議で直接説明する
といった方法があります。
どれをわかりやすく感じるかは、聞き手によって違うので、
様子を見ながらその都度変えていきましょう。
コミュニケーションの齟齬に気付いたら、これらの方法を利用して、
なるべく早い段階で、こちらの意図を正しく理解してもらうことが大切です。
情報を共有する
在宅ワーカーは、仕事関係者とこまめに情報共有をするようにしてください。
この時、次の点を意識するようにしましょう。
- 最新の情報を共有する
- 5W3Hを含める
- 事実のみを共有する
前項で述べた”作業だけに没頭できる時間”に邪魔が入らないよう、自分のスケジュールも共有しておくと良いです。
そうすることで、仕事関係者も、連絡のつく時間とつかない時間を把握できるようになります。