前のページでは、在宅ワークをするにあたって気をつけたい注意事項を説明しました。
今回のページでは、在宅ワーカーに必要とされるスキルについて解説していきたいと思います。
在宅ワーカーは以下のようなスキルがあると仕事に役立てることができます。
- 計画的に実行する力
- 上手に息抜きをする力
- 積極的に発信する力
- 優先順位をつける判断力
- 自己分析力
この5つのスキルは、在宅ワークを成功に導くものです。
もし、今現在持っていないとしても、問題はありません。
在宅ワークを行いたい人は、これから身につけていけば良いのです。
このスキルを身につける意志のある人こそが、在宅ワークに向いている人と言えるでしょう。
その理由を説明していきます。

5つのスキルが在宅ワーク成功の鍵
1. 計画的に実行する力
在宅ワークでは、周囲に上司や同僚の目がありません。
休憩時間の過ごし方も自由です。
そのため、仕事モードのスイッチの入れ方が難しくなります。
なかなか仕事に集中できないまま、1日が終わってしまったということになりかねません。
そうならないように、自分で1日の仕事のスケジュールを組んで、計画的に作業をすすめていく力が求められます。
組織に属する場合は、上司などから提示されたスケジュールに基づいて、1日の作業目標を決めてください。
フリーランスの場合は、上司という存在がありませんので、
納期に向けて自分で作業スケジュールを組む必要があります。
ざっくり曖昧に作業をするのではなく、
1週間ごと、1日ごとの目標を立てて作業をするようにすると良いでしょう。
目標の達成は、自分の目に見えやすい成果なので、仕事のモチベーションを保つことにもつながります。
2. 上手に息抜きをする力
在宅ワークでは、従来の通勤時間が自分の時間になります。
なので、やろうと思えば、起床と同時に仕事を始めることができてしまいます。
途中で話しかけてくる上司や同僚もいないので、一旦仕事モードに入ってしまえば、そのまま仕事に熱中してしまうこともあるでしょう。
休憩も食事も取らずにずっと仕事をしていたなんてことも起こりえます。
このような状況は、身体には当然良くありません。
それに、もしかしたら、仕事に行き詰まっているのに気づいていない状態かもしれません。
定期的に休憩を取って、上手に息抜きをすることも必要です。
身体と頭をリフレッシュすることで視野が広がり、仕事の効率も上がります。
3. 積極的に発信する力
在宅ワークは、自分が今何をしているのか、どういう事情を抱えて仕事をしているのかが、仕事関係者にわかりづらいのだというお話をしました。
そのため、自分から積極的にアピールをしていく必要があります。
具体的には、
- 今日の作業は〇時間で△ページ完了
- 〇個のうち□個のタスクが完了
など、作業にかかった時間と作業数を数字で報告するのが効果的です。
あまりこなせなかった場合は、自分の状況や事情も話しておくと良いかもしれません。
どの部分でつまずいて作業が進まないといったことから、体調不良、育児や介護の都合などもです。
それによって、報告を受ける側は相手の今の状況を理解し、
適切なアドバイスやサポートができるようになるのです。
また、人によっては、事情を知らないことで、簡単に相手に不信感を抱くこともあります。
事情を話すことによって、自分も含め関係者全員が気持ちよく仕事を行えるのであれば、それに越したことはありません。
ためらわず、自分から発信するようにしましょう。
もちろん、どんな事情があっても、最終的には納期に間に合わせるようにしてください。
4. 優先順位をつける判断力
何度もお話をしていますが、在宅ワークはいつでも仕事ができる環境です。
下手をすると1日中、仕事ができてしまいます。
仕事ばかりで、プライベートがおろそかになってしまうという危険があります。
趣味が仕事で、そうやって仕事漬けになっても誰にも迷惑がかからないのなら、それも良いでしょう。
しかし、在宅ワークを選ぶ人の多くは、ワークライフバランスを充実させたいとの想いがあるはずです。
家事をきちんとしたい。
趣味に力を注ぎたい。
子育てや介護を頑張りたい。
そういった想いの実現と仕事を両立させるためには、物事にきちんと優先順位をつけていく必要があります。

例えば、子供が泣いているのに、仕事中だという理由で仕事を優先しないこと。
逆に、納期が近いのに仕事を放ったらかして、趣味に打ち込んだりしないこと。
状況に応じて柔軟に、仕事とプライベートに優先順位をつけて対応していきましょう。
5. 自己分析力
フリーランスの在宅ワーカーは、仕事も自分の好きなものを選べて、仕事の仕方も自分で決められると言いました。
しかし、そのためには、
- 自分は何をやりたいのか
- 自分が本当に好きなことは何か
- 自分は何が得意で何が苦手なのか
といった自己分析が十分にできている必要があります。
そうして、心からやりたいと思ったことを選ぶからこそ、何があっても仕事を続けられるようになります。
組織に属する在宅ワーカーも、このスキルを持っていて損はありません。
自己分析ができていれば、得意なことをすぐに済ませ、
苦手なことに時間を割くなどの作業配分ができるようになるからです。
自己分析力は、仕事で効率良く成果を出すことに役立ちます。
2ページにわたって、在宅ワークを行う際に気をつけておきたい事項、
在宅ワークに必要なスキルを説明してきました。
これから在宅ワークを始めようと考えている方も、
すでに始めている方にも興味深い内容だったのではないでしょうか。
次のページからは、さらに詳しく在宅ワークにおける仕事に進め方について解説していきます。