このページは前回の続きになっています。
前回Lesson4-2では、在宅ワークおける仕事の進め方として、以下を学びました。
- 1日の過ごし方を決める
- 相手に合わせてコミュニケーションを行う
- 情報を共有する
今回も引き続き、仕事の進め方について学んでいきましょう。

成果を見える形にする
「健康に効果がある」と謳っている商品が2つあったとします。
一方はその効果を科学的に、数値データと共に説明しています。
もう一方には数値データはなく、根拠がよくわかりません。
大抵の人は、間違いなく前者の商品を購入するでしょう。
人は、目に見える形の表現がないと評価がしづらいのです。
仕事でも、成果を目に見える形にすることは大事です。
特に、在宅ワークは成果主義です。
他人に正当に評価をしてもらうためにも、自分の仕事に手ごたえを感じるためにも、それが必要になってきます。
もし、毎日必ず納品をしなければならない仕事であれば、納品自体が目に見える成果物なので特別何かをすることはないでしょう。
しかし、それ以外の人がほとんどだと思いますので、次に挙げる方法をおすすめします。
タスクリストを活用する
タスクリストを活用して、成果を見える形にしましょう。
タスクリストとは、期限までにやってしまわないといけない作業の一覧のことです。
「2か月後の9/30にAについてのレポートを提出しなければならない」ことを想定して、活用の仕方を説明します。
まずは、仕事を仕上げるのに必要な、大まかな作業を書き出します。
この大まかな作業に、納期から逆算して、月ごとの期限を設けます。(「タスクリスト例①」を参照)
<タスクリスト例①>
Aについて調べる(〆8/31)
レポートを執筆する(〆9/30)
次に、大まかな作業を仕上げるための、小さな作業を書き出します。
これに、月の締め切りから逆算して、週ごとの期限を設けます。(「タスクリスト例②」を参照)
<タスクリスト例②>
Aについて調べる(〆8/31)
・Aについての参考資料を探す(〆8/7)
・Aについての参考資料を読む(〆8/14)
・実証データを取る(〆8/28)
レポートを執筆する(〆9/30)
・結果をグラフや図にする(〆9/7)
・全体の構成を考える(〆9/14)
・文章を書く(〆9/28)
この、週ごとのタスクリストをもとに、さらに細分化して、日ごとのタスクリストを作成すると良いでしょう。(「タスクリスト例③」を参照)
<タスクリスト例③>
Aについて調べる(〆8/31)
・Aについての参考資料を探す(〆8/7)
・図書館で書籍を借りる(〆8/4)
・インターネットで最新研究を探す(〆8/7)
・Aについての参考資料を読む(〆8/14)
・読む(〆8/11)
・まとめる(〆8/14)
・実証データを取る(〆8/28)
・データの取り方を決める(〆8/16)
・データを集める(〆8/22)
・データをまとめる(〆8/28)
レポートを執筆する(〆9/30)
・結果をグラフや図にする(〆9/7)
・効果的なグラフや図を考える(〆9/1)
・グラフや図を作成する(〆9/7)
・全体の構成を考える(〆9/14)
・大構成を考える(〆9/10)
・小構成を考える(〆9/14)
・文章を書く(〆9/28)
・全体を一旦書き終える(〆9/20)
・内容を見直す(〆9/23)
・修正して仕上げる(〆9/28)
タスクリストに記載された作業が完了したかどうかで、仕事の成果を見ることができます。
作業が終わらなかった場合は、
・何パーセントが完了したか
・なぜうまくいかなかったか
まで考えるようにします。
そうすると、次の日からの作業ペースの見直しや、無駄な作業の改善につなげることができるからです。
仕事関係者への報告が必要な場合は、これらをそのまま報告すればとても進捗が分かりやすいでしょう。
タスクリストを活用することで、仕事の優先順位も把握しやすくなります。
休憩を有効活用する
仕事に行き詰った時は、休憩を活用すると、仕事の効率が上がります。
行き詰っている時は、物事をひとつの角度からしか考えられなくなっています。
そんな時は休憩を取り、考えることから一旦抜け出しましょう。

ぼーっとしながらでもできるような単純なこと、例えば、
- 洗い物
- 掃除
- 筋トレ
- 散歩
- ゲーム
などをしてみると良いでしょう。
そうして仕事を再開した時、同じ作業ではあるものの新鮮な目線で取り組むことができるようになるはずです。
それでも駄目なら切り上げる
休憩を取り入れても、やっぱりうまくいかない場合は、仕事を切り上げてしまいましょう。
そういう時は、気づいていないだけで、身体や心に疲労が蓄積されているのかもしれません。
在宅ワークを長く続けていくためには、自分の心身の声に耳を傾け、労わってあげる優しさも大事です。
仕事を切り上げたら、ぜひ愉快に楽しく過ごしてみてください。
そうすると意外と、良い解決策が浮かんできたりしますよ。
まとめ
このセクションでは、在宅ワークにおける仕事の進め方として、以下のポイントを2ページにわたって学びました。
- 1日の過ごし方を決める
- 相手に合わせてコミュニケーションを行う
- 情報を共有する
- 成果をみえる形にする
- 休憩を有効活用する
今現在、在宅ワークがうまく進められていない人や、
これから在宅ワークを取り入れていく人にとっても、具体的で取り組みやすい内容が多かったかと思います。
これらのポイントをしっかり踏まえた上で仕事に取り組むようにしていきましょう!