Lesson2-6 在宅ワークのための環境づくり<ツール・間取り編>

前回のページでは、在宅ワークのための環境づくりとしての基本を学んできました。
今回のページでは、特に「ツール・間取り」にフォーカスして
在宅ワークのための環境づくりについて解説していきたいと思います。

外付けモニター

自宅でパソコン作業を長時間行う場合、従来のノートパソコンでは画面が小さく、長時間の作業には向きません。
画面は一つだけではなく、外付けのモニターを接続することで複数の画面での作業か可能になり、作業効率はぐんとアップします。

接続方法

まず、外付けモニターをパソコンに接続する場合、20インチ以上のサイズのモニターを買うようにしましょう。
これくらいの大きさがあった方が、見やすさ・作業のしやすさをアップすることが可能です。

外付けモニターを取り入れる場合は、以下のような手順で接続しましょう。

  1. パソコンとモニターをケーブルで繋ぐ
  2. OS内のマルチディスプレイ機能を使用する
  3. 外付けモニターで別作業ができるよう「拡張」方式を選択する

このように接続することで、ノートパソコンの画面ではメールやスケジュール管理、
外付けモニターではエクセルやパワーポイントでの資料作成というように
画面ごとに作業を分けることができるようになります。

マイクとイヤホン

在宅ワークにおいて欠かせないアイテムと言えるマイク・イヤホン。

家の中で一緒に生活をする家族にも迷惑にならないよう、これらはしっかりと使用することがお勧めです。
また、パソコンに内臓のマイクやスピーカーだとときに聞き取りづらかったり調子が悪い時もあります。

そんなとき、こだわりのマイク・イヤホンを持っておくと、
Web会議なども円滑に良好な環境下で進められるのです。

イヤホン・ヘッドホンはつけ心地が大事

イヤホン・ヘッドホンを新調するときに大事にしたいのは、
「つけ心地がいいかどうか」というポイントです。

長時間の会議やセミナーが続いても快適なつけ心地だと、それだけで仕事が捗るものです。

特にゲーム用に作られたタイプは長時間使用しても快適なものが多く、選ぶ際にお勧めです。

無線より有線の方が安定

最近では、イヤホン・ヘッドホンも無線型が多数登場していますが、在宅ワーカー達の中では有線型が根強い人気となっています。

BlueToothなどを使用するタイプのものは電波が乱れやすく、
大事な会議中に重要ポイントを聞き逃してしまう可能性があるからです。
その点有線型は電波が乱れにくく、安定した音響を感じることができます。

間取りを工夫する

在宅ワークを行なっていくにあたって、家の間取りは非常に大切です。
家の環境がそのままオフィス環境となるので、できる限り仕事が進めやすいように工夫しましょう。

ワークスペースの確保

自宅で仕事を行うにあたって何よりも大切なのが、ワークスペースの確保です。

中には、ダイニングテーブルやリビングで仕事を仕方なくしているという方も多いでしょうが、
今一度自宅の中でワークスペースを確保できないか考えてみてください。

個室が確保できなくでも、ダイニングやリビングに隣接したオープンタイプのワークスペースでもいいでしょう。

一人暮らしの方も、まずは自分の体にあったデーブルと椅子をしっかりと用意しましょう。
ローテーブルなどでの長時間のワークは腰に大きな負担がかかります。

用意したテーブルを仕事用のスペースとし、その上には仕事のもの以外は置かないようにしましょう。

ワークスペースは背景も考えて

ワークスペースを作るときに考えたいのが、背景の環境です。
背景とは、Web会議をデスクで行った際に自分の背景になる側のことです。

Web会議では、自分自身をインカメラで映すことがしばしばあるため、
その際に自分の背景となる側が人に見られてもいいような環境であることがポイントです。

例えば白い壁や棚など、人に見られてもよく、
家族が映り込まないようなスペースを背景に持ってくるようにしましょう。

集中するためには自宅の1番奥

ワークスペースの場所は集中できる場所であることがベストです。

自宅の中で集中できるようにするため、1番奥のスペースをワークスペースにするようにしてみましょう。
奥というのは、リビングよりも奥で、家族が横を行き来しない場所のことを指します。

在宅ワークで集中するために最も大切なのは、
仕事のオン・オフの切り替えをしっかりとすることです。
家族が行き来したり、生活感が感じられる場所ではなかなか集中することができません。
しっかりと集中して仕事に取り組みたい場合には、このような間取りにしてみましょう。

しかし、どうしても間取りを変えられない場合は多くあると思います。

そんなときにお勧めの方法が、「仕切りやパーテーションで区切る」というものです。
ワークスペースの入り口や周囲を仕切りやパーテーションで囲うことで、
そこから先は仕事をする場所だと認識しやすくなります。

こうすることで、オープンなスペースでも比較的集中して仕事がしやすくなるのです。



今回のページでは、在宅ワークのための環境づくりをツール・間取りにフォーカスして説明しました。
自宅を集中できるオフィスへと変えられるようにさまざまな工夫をしてみましょう。

次のページでは、セキュリティ対策について詳しく説明します。