Lesson5-2 心が揺さぶられる文章の書き方

Lesson5-1では、誰にでもわかる文章を書く方法を学びました。

これと同じく、Webライティングで大切なのが、
心が揺さぶられるかどうかです。

このセクションでは、心が揺さぶられる文章の書き方を学んでいきます。

心が揺さぶられる文章とは

Webライティングにおいて、心が揺さぶられる文章というのは、感動する文章とは違います。
次の点がポイントです。

  • ページの最後まで読んでくれる
  • Webサイト運営側の思惑が達成される

例えば、自分の運営するサイトの有料会員を増やしたいと思ったとします。
Lesson5-1で学んだ、ロジカルライティングで文章を書くと、

「これから、このサイトの有料会員プランの良さについて説明します。」

というふうな始まりになります。
これを読んで、どのように感じましたか。
「面白そう」「最後まで読んでみよう」という気になった人はいないでしょう。

先が気になるような書き方をすることを、エモーショナルライティングと言います。
エモーショナルライティングの構成では、ロジカルライティングと異なり、結論を最後に持っていきます。

エモーショナルライティングの展開手法

エモーショナルライティングでは、キャッチコピーで共感してもらうことが非常に大切です。
それを掴みとして、詳細に内容を説明していき、最後に結論を述べます

2種類の文章展開方法があります。

PASONAの法則に従って文章展開する

PASONAの法則に従って文章を書くと、テレビショッピングのトークでよく耳にするような展開になります。

  1. Problem(問題提起)
  2. Agitation(あおり)
  3. Solution(解決策提示)
  4. Narrow Down(絞り込み)
  5. Action(行動)

1~5の順に展開します。
最初に、悩み事などにフォーカスしたキャッチコピーで、読み手の気を引きます。(Problem)

次に、問題を少し掘り下げて、不安をあおる文句を書きます。(Agitation)
そうしてようやく、解決策として商品やサービスを紹介します。(Solution)

その次に、今すぐに買うとどんなに得かをアピールして、追い込みをかけます。
もしくは、購入者の生の声などを載せます。(Narrow Down)

Actionの部分には、購入ボタン等を設置します。
例を挙げてみましょう。

PASONAの法則で書いた例

酷い腰痛に悩んでいませんか?
このまま放っておくと、歩けなくなるかも。
在宅大学と共同開発したこのサプリメントを飲めば、翌日にはすっかり治ります。
今なら、なんと50パーセントオフ!

【購入ボタン】

PASONAの法則に従うと、以上のようなイメージで文章展開していきます。

AIDCASの法則に従って文章を書く

AIDCASの法則では、人が何かを購入するときの心理を利用します。

  1. Attention(注目)
  2. Interest(興味)
  3. Desire(欲求)
  4. Conviction(確信)
  5. Action(行動)
  6. Satisfaction(満足)

1~5の順に展開します。
最初に、ポジティブな印象のキャッチコピーで、読み手の気を引きます(Attention)。

次に、その商品やサービスの何が良いかを説明します。(Interest)
この時、説明に納得すれば、買ってみようかなという気持ちになります。(Desire)

その次に、今すぐに買うとどんなに得かをアピールして、追い込みをかけます。
もしくは、購入者の生の声などを載せます。(Conviction)

Actionの部分には、購入ボタン等を設置します。
最後に、購入者が商品やサービスに満足します。(Satisfaction)

例を挙げてみます。

AIDCASの法則で書いた例

いつまでも若々しく健康な体でいよう!
健康をサポートする3つの効能 
その① ・・・・
その② ・・・・
その③ ・・・・

お客様からの嬉しい便り
    ・・・・

【購入ボタン】

AIDCASの法則に従うと、以上のようなイメージで文章展開していきます。

読み手を引き込む方法

読み手をぐいぐい引き込んでいく文章を書くために、次のことも知っておいてください。

ターゲット層を意識する

その商品やサービスのターゲット層を意識しましょう。
若者向けなのか、高齢者向けなのかによって、心に刺さる表現は違ってくるはずです。

性別によっても、書き方を変えると良いです。
例えば、女性であれば「共感」、男性であれば「権威」がポイントになり、
両者でアプローチの仕方が異なります。


※なお、本ページの記載はあくまで男女の一般的な思考による傾向です。     性差により断定するものではありません。

読み手の目線で書く

読み手がその文章に引き込まれる時は、自分にとってメリットになりそうだと感じることが多いと言われています。

自分の運営するサイトの有料会員を増やしたいと思った時、サイトの文章を、

「これから、このサイトの有料会員プランの良さについて説明します。」

と始めてしまったとします。

読み手は、何のメリットも感じないでしょうから、読まない可能性が大きいです。
では、もし、

「隙間時間を楽しく、快適に」
「たった100円であなたの人生を豊かにしませんか」

などという文章だったら、どうでしょうか。
自分にとって、何かメリットがありそうな気がしませんか。

読み手を引き込む文章を書くためには、読み手の目線で書くことがとても重要なのです。

まとめ

Webライティングにおいては、心を揺さぶる文章とは、

  • ページの最後まで読んでくれる
  • Webサイト運営側の思惑が達成される

といったものである必要があります。
それには、キャッチコピーで掴み、最後に結論を述べる書き方であるエモーショナルライティングが適しています。

また、ターゲット層を意識して、読み手の目線で書くことが大切です。