Lesson4では、
- 在宅ワーカーのコミュニケーションツール
- Web会議の運営方法
について学びました。
今回のセクションからLesson8までは、在宅ワーカーを目指す上で知っておいた方が良い、具体的な技術の基礎を学んでいきましょう。
まず、Lesson5では「Webライティングの基礎」というテーマで、
- 誰にでもわかる文章の書き方
- 心が揺さぶられる文章の書き方
- 心を掴むキャッチコピーの書き方
について学んでいきます。
Webライティングは身に付けておくと役立つ技術です。
在宅ワークといえば、ライターやブロガーなどを真っ先に思い浮かべる人が多いでしょう。
それらの職種には欠かせないことが明白ですが、
物販サイトや集客用サイトなどの運営の際にも、Webライティングの技術があった方が望ましいのです。
文章を書くのは得意だから大丈夫。
そう思っている人もいるかもしれませんが、Webライティングに求められるものは通常のそれとは少し違います。
早速、学んでいきましょう。

Webライティングに求められるもの
何かを検索して、読む時。
数ある中から、そのWebページを読むことにした決め手は何でしょう。
おそらく多くの人が、”わかりやすさ“を基準に判定しているはずです。
Webページは、紙などと違い、上から下に読み進めていくようにできています。
そのことを意識した文章構造にすることで、読み手に支持される”誰にでもわかる文章“になります。
これが、Webライティングに求められるポイントなのです。
誰にでもわかる文章とは
誰にでもわかる文章には、
- 主張が明確に伝わる
- 簡潔である
- 表現が具体的である
という特徴があります。
また、これに加えて、Web上に掲載する文章には、
- 視覚的に理解できる
という観点での工夫をすると良いでしょう。
主張が明確に伝わる文章
主張が明確に伝わる文章を書くためには、ロジカルライティングを取り入れることをおすすめします。
ロジカルライティングとは、論理的に筋道が通っていて、読む人に主張がわかりやすい文章を書くことをいいます。
論理的な文章を書くためには、いきなり書き始めるのではなく、最初に全体の骨組みを決めておく必要があります。
骨組みを決めて、そこに肉付けをしていくように書いていくと、テーマから脱線せずに筋道が通った文章にすることができます。
ロジカルライティングの骨組み
論理的な文章のためには、
- 総論
- 各論
- 結論
の構成で書くと良いとされています。
一番初めに、これから何について述べていくかを示し(総論)、
具体的に内容を論じて(各論)、最後に結論を述べる(結論)ということです。
文章を書こうとする時には既に、総論と結論が決まっている状態だと思います。
ですから、労力を注ぐべきなのは、各論の部分を膨らませることです。
各論で、より具体的な説明と共に文章をまとめていくことができれば、説得力のある仕上がりにすることができるのです。
論理的なパラグラフで支える
同じテーマで書かれた文章の集まりをパラグラフといいます。
パラグラフの集まりが、総論・各論・結論を形作っています。
パラグラフには、総論・各論・結論に相応するものとして、
- 主題文(テーマを述べる)
- 支持文(具体的に内容を説明する)
- 終結文(まとめる)
というものがあります。
この骨組みを意識して書くようすることで、より筋道の通った文章になります。
ひとつのパラグラフでは、ひとつのテーマに沿ったことだけを書くようにしましょう。
書いているうちに、何か他の用語の説明などが必要になったら、別のパラグラフで書くようにします。
簡潔な文章
ひとつの文章では、ひとつのことを書くようにしましょう。
そうすると、誰でも理解しやすい文章になります。
例えば、次に挙げる文章を読んでみてください。
私は、学校から帰ってきたら、おやつを食べて、少しお昼寝してから、友達のところに遊びに行きます。
これは、ひとつの文に複数のことが書かれている例です。
ひと目では理解するのが難しい文章です。
次に、ひとつの文にひとつのことだけを書いた文章を挙げます。
私は、学校から帰ってきたら、おやつを食べます。
それから、少しお昼寝します。
そのあとで、友達のところに遊びに行きます。
こちらは、ひと目で理解できますね。
表現が具体的な文章
具体的な数字で表現できる内容には、数字を利用するようにしましょう。
数字のほうがイメージしやすい上、解釈の違いなども発生しません。
例文を挙げます。
例1
毎年、その山にはたくさんの人が訪れます。
例2
毎年、その山には1000人ほどが訪れます。
例1より例2のほうが、どれだけ多くの人が訪れているのかがイメージがしやすいと思います。
また、数字と同様に、具体的に表現できる場合は、きちんと名詞を使うようにしましょう。
例文を挙げます。
例3
私は学生時代、色々なことをたくさん勉強しました。
例4
私は学生時代、数学や化学をたくさん勉強しました。
例5
私は学生時代、数学や化学を毎日3時間ほど勉強しました。
例3の文章だと、何もかもが曖昧で、読んだ人に伝わるのは「何か勉強をしていたらしい」ということだけです。
ところが例4のように、「数学や化学」と具体的な名詞を挙げるだけで、「この人は数学と化学の勉強を頑張っていたんだな」という認識に変わります。
さらに、例5のように、「たくさん」を具体的な数字に表現を置き換えることで、毎日こつこつと取り組んでいた様子が伝わってきます。
視覚的に理解できる工夫
どんなにわかりやすいとしても、長文ばかりだと、読む側は理解が大変になり疲れてしまいます。
そこで、視覚的に理解できるように、次の工夫をしましょう。
箇条書きにする
視覚的にわかりやすい効果があるのが、箇条書きです。
箇条書きだと、ひと目で内容を把握することができます。
利用の際、項目数は7個前後を目安にすることがポイントです。
なぜなら、人間が一度に認識できる数は7個前後だと言われているからです。
画像やイラストを利用する
テーマに沿った画像を挿入したり、イラストで説明をするといった工夫によって、「考える」負担を減らすことができます。
画像やイラストによって、
- 内容に興味を持たせることができる
- 親しみやすさを感じさせる
といった効果も期待することが可能です。
まとめ
次の点を押さえることで、誰にでもわかりやすく、かつWeb上で読みやすい文章になります。
- 主張が明確に伝わる
- 簡潔である
- 表現が具体的である
- 視覚的に理解できる
主張が明確に伝わる書き方として、ロジカルライティングを取り入れていきましょう。
ひとつの文章にはひとつのことを書くようにして、簡潔な文章を目指しましょう。
数字や名詞で具体的に表現することで、イメージのしやすい文章を書きましょう。
箇条書きや画像、イラストを活用して、視覚的に理解できる工夫をしていきましょう。