Lesson2-1 在宅ワークをするにあたって

Lesson1では、在宅ワークが社会で取り入れられるようになった背景や在宅ワークの特徴について、詳しく解説してきました。

このページから始まるLesson2では、在宅ワーカーとしての心構えと仕事を行う上でのポイントについて色々な視点から解説していきたいと思います。

心構えと基本が大切な理由

Lesson 2では、在宅ワークをするための基本や心構えを解説しますが、一見するとどれも当たり前のように思えるかもしれません。ですが、どんなスポーツも単調な基礎練習から始まるように、当たり前のようなポイントをきちんと理解し実行できることが、よりよい在宅ワーカーとしての成長の基礎を作るポイントです。

後半に向けてより具体的で発展的な内容になっていきますので、基本を疎かにせずしっかり学んでいきましょう。

まずは、在宅ワークをするにあたって心がけておきたい内容について説明していきます。

早寝早起きをする

在宅ワークでは、通勤がなく、早く起きる必要がありません。
そのため、つい、夜更かしをしてしまって、昼近くまで起きないということもあるでしょう。

その生活を続けると、自律神経が乱れ、心身に悪影響を及ぼしてしまいます

自律神経が乱れると、精神面では、不安感や落ち込み、気力の低下など、うつに似た症状が現れます。

身体面では、立ちくらみや息苦しさ、だるさなど、他にも様々な症状に悩まされることになるでしょう。

心身の健康を守るためにも、
早寝早起きをして、規則正しい生活を心がけることが
在宅ワークをするにあたって非常に大切なポイントなのです。

毎日運動をする

在宅ワーカーは運動不足に陥りがちです。
できるだけ毎日、運動をする時間を取るようにしましょう。

1日のうちで時間帯を決めて、その時間に運動をするのでも良いですし、仕事の合間に気分転換を兼ねて行うのでも良いです。

おすすめは、早朝の散歩です。
歩くことは脂肪の燃焼に効果があり、腸にも良い刺激を与えてくれます

また、太陽の光を浴びることで、

  • 体内時計がリセットされて頭がシャキッとする
  • うつ病の予防になる
  • 免疫力が上がる

という効果を得ることができます。
余裕がある人は、これに加えて休憩時間に筋トレをするのも良いかもしれません。

他人と交流する機会を設ける

在宅ワーカーは孤独に陥る危険があります。
そのために精神的に追い詰められることのないよう、
積極的に他人と交流する機会を設けるように心がけましょう

例えば、家族などの同居人がいる場合は、一緒に過ごす時間を大事にしましょう
たくさん会話をして、触れ合いを楽しむことが大切です。

ひとり暮らしの場合は、友人と会う機会をできるだけ作りましょう。
友人がいないのなら、ボランティアに参加してみたり、習い事を始めてみたりして、人と交流する時間を持つ事もできます。

人間は本来社会的な生き物です。
人の温もりを感じ、人とつながることで心の安寧を得ることができるのです

趣味を持つ

視野が狭くならないように、在宅ワーカーは何か趣味を持つといいでしょう

趣味があれば、仕事に行き詰った時の良い気分転換にもなります。
何より、人生が豊かで楽しいものになります。

また、趣味を通して、自分の知らない世界に触れることもできます
そこで得た知識や経験は、どんなものであれ、何かの形で仕事に活かすことができる可能性を秘めています。

文章力を鍛える

在宅ワーカーは、文章力を鍛えましょう。
文章力は非常に重要なポイントです。
在宅ワークの基本のコミュニケーションは、メールやビジネスチャットで行われるからです。

相手に的確に要件を伝えるためには、5W3Hをしっかりと相手に伝えることが求められます
5W3Hとは、次のことを指します。

  • When(いつ)
  • Where(どこで)
  • Who(誰が)
  • Why(なぜ)
  • What(何を)
  • How(どのように)
  • How many(どのくらい)
  • How much(いくら)

この情報を含めることを意識しながら、結論から書くようにすると良いしょう。

ポジティブに考える

周囲の目がない在宅ワークでは、つい怠けてしまうことがあります。
逆に、やる気があっても、思ったように仕事がはかどらないこともあります。
自分の仕事に、自信が持てない日もあります。

そういう時、ネガティブな気持ちを引きずることは禁物です。
ひとりで仕事をしていると、ネガティブの渦から引っ張り出してくれる仕事仲間がいないからです。

どんなこともポジティブに考えるようにしましょう

その日の仕事は進まなかったとしても、最終的には納期に間に合わせれば良いのです。

仕事の出来は、取引先が判断してくれます。
自分にできる全力で取り組んで、その結果が駄目なら、次に活かせば良いだけです。

こういったポジティブさを持つことは、仕事のモチベーションを保つためにも大切なポイントです。