前のLesson6では、SEO・ランディングページの基礎について学んできました。
今回からのLesson7では、WEBデザインを中心にデザインの基礎について学んでいきます。
WEBデザインが仕事ではない人でも、データ作成の際のデザイン・配色や
資料を見やすくするために役立つ内容が多くありますので、
しっかりと知識を深めていきましょう。
周りのワーカーとは一歩差をつけたWEBページや資料を制作したい場合にも役立ちます。
デザインとは?
早速ですが、デザインはなぜ必要なのでしょう?

Webページやランディングページに限らず、資料やチラシ、POPなどのあらゆるものにデザインは取り入れられています。
デザインとは、審美性を根源にもつ計画的行為の全般を指すものである。意匠。設計。創意工夫。
引用:wikipedia
デザインの意味は多くの人が理解していると思いますが、果たしてなぜデザインが必要なのかという点はなかなか見落としがちなのではないでしょうか。
デザインが必要な理由
デザインが必要なのは、紛れもなく現状の課題を解決するためです。
なかなかホームページを見てもらえず、来客が増えない店や、
なかなか売れない商品に対して、どうしたら店に来てもらえるのか、
商品が売れるようになるのかを考えて課題を見つけ、
それを解決するためにデザインが必要です。
また、デザインによってコンセプトや店の雰囲気などを
よりわかりやすくできるというのもデザインが必要とされる理由です。
全くデザインのない文字だけのホームページやランディングページ、資料などは
情報は多いものの、なかなか人の目には止まらず、心にも残りません。
しかし、そこにデザインが加わると店や商品の雰囲気が伝わり、
ユーザーの意欲を掻き立てることができます。
そして、デザインによって人は来店や購買という行動を起こしたくなるのです。
ターゲットは誰なのか
何をデザインする際にもまず初めに考えるべきことがあります。
それは、「ターゲットは誰なのか」ということです。
ホームページやランディングページなら、そのページを見て欲しい人。
チラシやPOPも同様です。
資料などをデザインする際にも、見てもらう同僚や上司をターゲットにして見やすい配色やレイアウトを考える必要があります。
ターゲットをしっかりと明確にすることで、デザインの方向性はよりはっきりと決めることができます。
ターゲットは具体的に
ターゲットを決める際に大切なことは、広く設定せずに、より具体的に絞って考えるということです。
例えば、女性・男性だけではターゲットは広すぎます。
女性の30代、さらには主婦など具体的に絞った方が、よりデザイン作りが明確にスムーズになってきます。
もし、全世代など広いターゲットを設定する場合には、
デザインは白や黒の基本的なもので誰にでも受け入れられやすいものにする必要があります。
コンセプトを決める
デザインするまでの準備として、さらに大切にしたいのがコンセプトです。
コンセプトとは、テーマやベースになる考え方、いつもブレずに軸になるものです。
コンセプトを考える際には、「誰に何を伝えたいのか」をまずは深掘りしてみましょう。
例えば、
- 30代の主婦でエイジング美容に興味のある人へ、新商品のお知らせをしたい
- 10代の受験を控える男女学生へ、イベントの告知をしたい
など、このように具体的に考えてみます。
そうするとコンセプトが思い浮かんでくるはずです。
上記の例で考えると
- そろそろ年齢が気になる女性に送る新商品コスメ情報
- 受験生必見!気軽に行けるイベント開催情報
このようなコンセプトになるでしょう。
コンセプトはとても大切!
コンセプトは、いつもブレずに軸になるものなので、非常に大切です。
商品を作り上げていく過程では、様々な人たちが関与します。
クライアント・営業・デザイナーなど、みんなで同じイメージで進めていくためにコンセプトが大きな役割を果たすのです。
クライアントと打ち合わせをしたり、企画書を作ったりする際に
方向性がバラバラになってしまいそうな時には、コンセプトに立ち戻ります。
コンセプトをブレずに、軸としてみんなで共有することができると、デザインや企画に一貫性があるものが仕上がります。
必ず実務に入る前に、コンセプトを決めて共有するようにしましょう。

抽象的すぎるデザインには注意
クライアントからの希望を聞く際には、しっかりと具体的に要望を汲み取るよう心がけましょう。
よく事例としてあるのが、「かわいいものにしてほしい」「おしゃれにしてほしい」といったような要望です。
このままデザインを進めてしまうと、デザイナーにとってのかわいい・おしゃれに偏ったものが完成してしまいます。
人によって何をかわいい・おしゃれと感じるかは様々ですので
要望を聞く際には具体的なワードやイメージで伺うように心がけましょう。
このページでは、デザインをするにあたっての基礎を学びました。
この基礎はどんなデザインをする際にも大切なポイントですので、
しっかりと覚えておきましょう。
次のページでは実践として、配色を学んでいきます。